軽井沢アマデウス・バンドの方々は、当会館でも、普段からお世話になっている方々です。 「ロビーコンサート」や「夜乃会」市内公民館のイベントから、職員で構成された「サンテラスバンド」のお手伝いまで数々。 今回も早速収録のお話がまとまり、公開にこぎつけることができました。 以下にメンバーの紹介と曲の内容について、伺いました。

杉原桐子(ヴァイオリン)、田中美恵子(ヴィオラ)、尾尻雅弘(ギター)

軽井沢アマデウス・バンドは、2014年に長野県内在住の3人のアーティストにより結成された。2016年には、軽井沢大賀ホールにて【『魔笛』『フィガロの結婚』ギター室内楽集】のCD収録が行われ同年、追分コロニー有限会社より発売され高評を得る。その後、県内外を問わず演奏活動を行う。また本年(2020年)新たなメンバーを加え、ジョン・レノン=ポール・マッカートニーの楽曲によるビートルズ・アルバム、「ビートレリアナス」の録音も同ホールにて行い、7月発売予定。

ヴァイオリン・杉原桐子(すぎはら きりこ)

仙台市出身。宮城学院女子大学音楽科卒業。

在学中よりオーケストラのエキストラ、イベントやコンサート、演劇の舞台などに出演。卒業後はmusique a la modeのメンバーとして5年間活動。

2000年KUHMO室内楽音楽祭参加。

2004年に軽井沢へ移住後は、ensemble NOVA のコンサートに毎年出演し、2011、12年Spring Concertにてソリストをつとめる。

自由学園明日館で開催された日本モーツァルト愛好会例会や、軽井沢リゾートコンサート、日本テレビ『しゃべくり007 軽井沢編』などに出演。2012年、2019年、ヴァイオリンリサイタルを開催。

画家石上誠氏のライブペインティングでの演奏や、朗読とのステージなど、様々な表現とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。

毎日違う表情を見せてくれる信州の大自然から様々な刺激を受け、現在は県内を中心に演奏活動をおこなっている。軽井沢在住。

ヴィオラ・田中美恵子(たなか みえこ)

武蔵野音楽大学ヴィオラ専攻卒業。
大学在学中、学内選抜にてヨーロッパ研修演奏旅行に参加。
ミュンヘンをはじめ13都市をオーケストラで遠征。NTT新人演奏会、都内の主要オーケストラにてフリーランスで出演。
2012年 長野技能五輪・アビリンピック公式テーマソング”虹のチカラ” に出演。
2016年6月には軽井沢アマデウスバンドのヴィオラ奏者として、モーツアルトのオペラ「魔笛」、2020年7月にはオールビートルズを収録した「ビートレリアナス」をギタリスト 尾尻雅弘プロデュース、追分コロニー監修のもとヴァイオリンでCDをリリース。
アートメントNAGANO2018「善光寺de音楽数珠つなぎ」「音楽数珠つなぎライブin長野市芸術館」「お届け芸術館」に出演。
軽井沢ホテルブレストンコート主宰「サマーキャンドルナイト 2019」にレギュラーで出演。クラシックのみならずジャズ、ポップスなどクロスオーバーな音楽をヴァイオリン・ヴィオラでサポート。軽井沢ファミリーオーケストラ弦楽器トレーナー。
日本クラシック音楽コンクール弦楽器部門審査員。U演奏家協会会員。これまでにヴァイオリンを室谷高広、ヴィオラを磯 良男、故 ウルリッヒ・コッホ、須藤三千代の各氏に師事。

ギター・尾尻雅弘(おじり まさひろ)

バークリー音楽院にてジャズ・ギターを学び、その後マンハッタン音楽学校にてクラシカル・ギターをマヌエル・バルエコ氏に師事。在学中、第5回GFA国際ギター・コンクール、第29回パリ国際ギターコンクールにて第3位、及びアンドレス・セゴビア賞を受賞。

1992年、日本フィルハーモニー交響楽団との『アランフェス協奏曲』で日本デビュー。2004年、メキシコで行われたGFA・ギター・フェスティヴァルには巨匠ジョン・ウィリアムスらと共に招待され演奏会、講習会を行う。2007年軽井沢・大賀ホールにて20年ぶりの共演となるジャズ・ピアニスト小曽根真とのデュオ・コンサートを行なう。

2012年メキシコ・サラマンカでのギター・フェスティヴァルにて演奏会、マスタークラス、コンクール審査を行う。CDはポニー・キャニオン、オクタヴィア・レコードなどから多数リリース。

最新盤は本年5月、フルーティスト・槇本吉雄氏との
『ブエノスアイレス の空』をリリースする。


今回の収録曲(収録順です)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):オペラ「魔笛 K.620」より「僧侶たちの行進」

あまりにも有名なモーツアルトのオペラ「魔笛」から第二幕の冒頭に演奏される「僧侶たちの行進」。この曲は、実際のオペラでオーケストラのみで演奏されるものですが、当時のフランス人ギタリスト兼作曲家であるアントワーヌ・ロイエがこのトリオ編成のために編曲しました。ちなみにロイエは、「魔笛」の中から序曲を含む13曲を編曲し、そのすべてが『「魔笛」「フィガロの結婚」ギター室内楽集』に収録されています。


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):「弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 作品8」よりアンダンテ・クワジ・アレグレット‐行進曲

全曲を演奏すると30分は超えるベートヴェン初期の室内楽の大作。オリジナルは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる弦楽三重奏の曲をチェコ人ギタリスト兼作曲家であるウェンツェル・トマス・マティーカがチェロの代わりにギターを加えたトリオ編成のために全曲を編曲しました。その中の最終楽章に当たるのが「アンダンテ・クワジ・アレグレット‐行進曲」です。アンダンテ・クワジ・アレグレットは、16小節のテーマの後に4つの変奏曲が奏でられ5つ目の変奏曲とも言えるアレグロを経てコーダ的に行進曲となる。この行進曲は、第1楽章として全く同じものが演奏されます。


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):オペラ「後宮からの誘拐K.384」よりアリア「優しく喜ばせて」

当時のオーストリア皇帝ヨーゼフ2世の依頼により作曲したこのオペラは、初演を聴いた皇帝に「音数が多すぎる」と言われ物議をかもした作品とも言われていました。映画「アマデウス」でもそのシーンが登場しますが、現在ではやや信憑性に欠けるという説もあります。いずれにせよこの素晴らしいオペラを酷評する人は今では少ないでしょう。この曲は、オペラの第2幕、主人公の召使であるブロンデによるソプラノの名アリアです。編曲は尾尻の手によるものです。

撮影日:令和2年5月23日 土曜日

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