【ピアノのゆふべ】小宮山 愛

 この度は、このような演奏の機会をいただき、誠にありがとうございました。
新型コロナウイルスの影響により、コンサートの中止や延期が相次ぎ、お客様と音楽を共有することができない時間が続きました。ようやく、芸術活動が再開されるようになり、今回は映像を通して皆様に音楽をお届けすることができてとても嬉しいです。
会館のスタッフの方々には全面的にサポートしていただき、良い緊張感の中で気持ちよく弾くことが出来ました。大変感謝しております。
未だコロナ禍は続きそうですが、こんなときだからこそ、音楽の力で、心休まるひとときを感じでいただければ嬉しい限りです。

小諸市出身。

桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。

モーツァルテウム音楽大学にてピアノ教育を学びクラウディウス・タンスキのもと研鑽をつむ。

長野県新人演奏会および松本音楽文化ホール新人演奏会に出演。ウィーン国立音楽大学マスタークラス受講。期間中に行われたディヒラーコンクール第1位。モーツァルテウム音楽大学夏期国際アカデミー受講。選抜者によるアカデミーコンサートに出演。ベルリンにてブゾーニ150周年プロジェクト参加。オランダで開催されたpeter de grote festivalに参加し、コンサートに出演する。

これまでにピアノを柳沢アキ子、深沢雅美、小山香織、玉置善己、クラウディウス・タンスキの各氏に師事。室内楽を藤井一興、小森谷泉の各氏に師事。レギーナ・スギアのもと伴奏法を学ぶ。

現在、演奏活動を行う他、後進の指導にもあたる。桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」長野教室講師。長野県小諸高等学校音楽科非常勤講師。


演奏曲

ジュ・トゥ・ヴ

サティ

 フランスの作曲家サティは当時流行したカフェやキャバレーでピアノを弾きながら、作曲活動をしていました。ジュ・トゥ・ヴはフランス語で「あなたが欲しい」という意味です。「ワルツと喫茶店の音楽」の曲集のうちの一曲で、シャンソンの曲として、パコリの詩に曲がつけられました。後にサティが提唱する「家具の音楽」を連想させる、まるでそこにある家具のように存在を意識しない、流れるような音楽が心地よい一曲です。

スケルツォ2番

ショパン

 この曲を作曲した頃、ショパンはマリアヴォンジスカと結婚の約束をしていましたが、身分の違いや、ショパンの体調不良を心配した周囲の反対があり、2人は破局を迎えます。暗い情熱を感じさせる冒頭は、印象的なユニゾンで始まり、問い掛けと応答が何度も繰り返されたのち、美しい旋律の中に解決します。オペラが好きだったショパンは、レッスンをする際、当時人気だった歌手の歌を聴きに行ってどのようにフレーズを歌うか学ぶよう弟子に言っていたそうです。幸せだった頃を懐かしむような美しい旋律が印象的です。

 バター付きパン

モーツァルト 

 モーツァルトの父であるレオポルト・モーツァルトが作曲したとも言われています。右手は人差し指のみで演奏され、パンにバターを塗っているような仕草が特徴的な可愛らしい一曲です。

撮影日:令和2年10月1日

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