【Special WINE QUARTET】

【Special】 WINE QUARTET

WINE QUARTET メンバーより

【今井美樹コメント】
 自分の「居る場所」を再確認したこの1年あまり。辛いことだけでなく、大切な人との絆も、新しいい出会いもいただきました。遠くにいても、会えなくても、思いは繋がります。今、すぐに会えない皆さんへこの動画と音が私の思いを届けてくれるように、しっかり託して演奏しました!またお会いできる日まで・・・。

【藤枝貴子コメント】
 2020年、突如見舞われたコロナ禍で、不安ややるせなさに飲み込まれそうになりながらも、そこから救い出してくれるものはやはり音楽と、一緒に音を紡いでくれる仲間たちの存在でした。配信というカタチで音楽を届けることが急加速で定まったことも、これまでは距離や時間の問題で直接演奏に触れる機会を断念していた方にとって嬉しいシステムだと思いますし、私たちも、画面の向こうに世界がある!という正にドラえもんの「どこでもドア!」のような壮大なステージを踏むことが叶ったと思っています。コロナは、まだ混乱の最中ではあるけれど、これほどのショックから得るものにフォーカスし、感じ学んだことを音楽で伝えていきたいという想いを新たに感じさせてもらえました。ありがとうございました!

【渡辺大輔コメント】
 コロナの影響は、それはそれはたくさん受けました。中でも「音楽を誰にも聴いてもらえない」ということ自体が、減収より何より強烈な心理ダメージでした。
 今回は、演奏家も視聴者も同じ類いのダメージなら、と仮定しまして、カメラの向こうに「音楽に飢えているお客様」が大勢いるつもりで、思い切り演奏しました。・・とはいえ、せっかくおうちのパソコンでのんびり聴ける機会ですから、お気軽にお楽しみください。

【稗田隼人コメント】
 コロナ禍になって、辛いニュースばかりでした。音楽関係者に限らず、沢山の人が大変な状況になっている中、一人家に居てできることといえば、楽器を弾くこと、そして作曲をすることだけ。他にやることが無いといえばその通りですが、やはりその中で気付いたことといえば文化芸術というものが、人の心を豊かにしてくれるということでした。単純作業のお仕事であっても、それも社会にとっては必要不可欠なもので、尊いもの。人々が生活するために必要な仕事は様々です。食べ物はエネルギー補給のために必要ですが、文化芸術は心の燃料チャージをしてくれるもの。エッセンシャルワークと同じくらいに、音楽は生活に必要なものなのだなあと、改めて気付かされたのでした。
 今回、東御市で無観客コンサートに出演させていただいて、自分は、美しい音楽を人々の心に届け、また芸術の文化水準を他の音楽家の方々とともに高めていくことを目指す音楽家の一員なのだなと、このコロナ禍の中で思い出させてくれる貴重な体験になりました。

WINE QUARTET プロフィール

二胡 今井 美樹

 2000年度中国政府留学生として上海音楽学院に留学。二胡教育家として著名な王永徳教授に師事。龍音杯国際二胡コンクールにて4位、表現演技賞・優秀賞受賞。2017年夏、イタリア・サルデーニャ島で行われた国際ジャズ・民族楽器フェスティバル”Musica sulle bocche”招聘アーティスト。また音楽通訳として各種レコーディング、コンサートマネージメント、コーディネーターとして日中間の企画に多数参加。2019年より東御市在住。

アルパ 藤枝 貴子

 埼玉県新座市出身。都内の楽器店に勤務の後第2回全日本アルパコンクール3位入賞を機にパラグアイへ留学。約2年の滞在を経てその演奏は現地の香りが色濃く残る。聴衆や空間に寄り添う音楽をモットーに全国各地で演奏活動を展開。ソロ、サポートとして多くのミュージシャンから共演を熱望されるアーティスト。東京都公認ヘブンアーティスト。川越クラシック協会会員。

ケーナ 渡辺 大輔

 日本フォルクローレ界の最高峰「MAYA」最年少メンバー。土浦市職員を努めたのち、30代でプロ転向。全国での演奏の他,ヒグチアイのCD『日々凛々』(テイチクエンタテインメント)ミュージアムパーク茨城県自然博物館企画展「宮沢賢治と自然の世界」のムービー音楽担当,NHKBS『新十郎探偵帖』サントラ参加などの作品収録,ラジオDJ等多方面で活動中。「公務員から転身した音楽家」というレアな経歴がしばしば話題となる。

ギター 稗田 隼人

 茨城県つくば市出身。クラシックギター奏者、作曲家、エスペラント語愛好家。2010年、第32回ジュニアギターコンクール高校生の部で金賞、第35回ギター音楽大賞・大賞部門にて優秀賞(第3位)を受賞。マドリードに約2年間留学。共演者に上松美香(アルパ奏者)等多数、声優・歌手水樹奈々の楽曲「アパッショナート」ギター演奏&映像収録に参加。ヴァイオリン&ギター・デュオ「風の旅」、ベネズエラ音楽ユニット「Takt(タクト)」等。

WINE QUARTET 演奏曲

コンドルは飛んでゆく

サイモン&ガーファンクルの大ヒットによって、フォルクローレの代名詞ともいえる存在となった名曲。アンデスの伝承曲を元に、歌劇の序曲として誕生しました。今回はケーナと二胡が雄々しく歌い上げます。
(渡辺大輔)

瑶族舞曲

中国や国境付近の東南アジアで暮らす少数民族の瑶族の伝統的なメロディをモチーフに作られた曲。女性的な部分と男性的な部分との2部構成になっている。
今回は、二胡以外の民族楽器とのコラボレーションのためにスペシャルアレンジでお送りします。(今井美樹)

旅 

2015年3月2日作曲。
作曲者が2011年から2013年までスペインに滞在し、スペイン国内のあちこちを旅して回った。その中でも特に印象的だったのが、バレンシアからバルセロナへと向かう列車の中から見える風景。地中海沿いを高速鉄道が走り、右手には海、左手にはオリーブ畑や枯れた大地が。その時の高揚する気持ちを音楽にしたのがこの曲。二重対位法というバロックから古典期に多用された作曲技法を使用している。(稗田隼人)

ハイオク満タン!

中国語で「頑張れ!」は「加油!」。 油を加えて元気になろう!との想いから作られたオリジナル曲。自分の心のコップに元気を満タンに注ごう!そうして溢れた想いが回りにも伝わり、幸せの循環が起こることを願って。 (藤枝貴子)

撮影日:令和2年11月21日


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