【ピアノのゆふべ】ピアノデュオ Le Risa 中村 倫子・金井美穂

【ピアノのゆふべ】ピアノデュオ Le Risa 中村 倫子・金井美穂

ピアノデュオ Le Risaよりメッセージ

 今回は演奏の機会を頂きましてありがとうございます。これまでに撮影されたアーティストの方々の演奏をいつも楽しみに見させて頂き、「音楽っていいな!素晴らしい企画だな」とパワーと刺激を頂いておりました。私たち2人は大学で出会い、2012年にLe Risaを結成しました。来年は結成10周年の節目となりますが、実は2台ピアノの演奏は今回が初めての挑戦でした。いつか取り組みたいと思っていた中、大変有難い機会を頂戴しましたこと、心より感謝申し上げます。
 このコロナ禍で、誰もが当たり前だったことが当たり前ではないと気付かされたように思います。一緒に練習できること、演奏できること、お客様が聴いてくださること、今日も平和で元気に生きられること、全てに感謝しなければと改めて考えさせられました。まだまだコロナ禍は続きそうですが、またいつの日か日常が戻った時に元気にステージに立てるよう、今できることを2人で見つけながら頑張っていきたいと思います。

ピアノデュオLe Risa プロフィール

ピアノデュオLe Risa(中村倫子・金井美穂)

大町市出身の中村倫子と東御市出身の金井美穂によるピアノデュオ。桐朋学園大学卒業。2012年結成。第2回FUGA国際音楽コンクール連弾一般の部 金賞・プリミエ賞受賞。第5回東京ピアノコンクール連弾部門 第2位(最高位)。第1回KPianoコンクール連弾上級の部 第2位(最高位)。第2回東京国際ピアノコンクール連弾の部 第1位。第20回国際ピアノデュオコンクール音楽之友社ムジカノ―ヴァ賞受賞。2014年長野県安曇野市穂高交流学習センター「みらい」主催、若手音楽家発掘のための「第4回新進音楽家演奏会」において優秀演奏家に選出される。現在、それぞれ後進の指導にあたる他、長野県内を中心に演奏活動を行なっている。

YouTubeチャンネル
https://m.youtube.com/channel/UCZcIAPWDdOfBc_vuB_28_kw

ピアノ:中村 倫子(なかむら のりこ)

大町市出身。桐朋学園大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒業。
長野県ピアノコンクール中学生の部、最優秀賞。日本クラシック音楽コンクール大学生の部、全国大会入選。ピアノ連弾において各種コンクールで上位入賞する。
これまでに、臼井文代、野溝千春、阿部美果子、新井博江、廻由美子、各氏に師事。
現在、大町市「中村音楽教室」にて指導を行うほか、桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」松本教室において、ソルフェージュとピアノ講師を務める。また長野県内で、ソロや伴奏・ピアノデュオの演奏活動を行う。

ピアノ:金井 美穂(かない みほ)

東御市出身。桐朋学園大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒業。ロシア国立モスクワ音楽院マスタークラス修了。第19回長野県ピアノコンクール優秀賞受賞。第1回北信越ピアノ・オーディション グランプリ受賞。第4回エレーナ・リヒテル国際ピアノコンクール審査員賞受賞。第10回ブルクハルト国際音楽コンクール第4位。第21回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。これまでに河田良子、岡部由美子、小山香織、深沢雅美、玉置善己、朴久玲の各氏に師事。現在、かない音楽教室および(株)島村楽器にて後進の指導にあたっている。

演奏曲

プーランク作曲 4手のためのピアノソナタ

1918年、プーランクが19歳の時に作曲された。「4手のため」というタイトル通り、2台ピアノの他連弾でも演奏される大変珍しい曲である。全3楽章で構成されており、第1楽章はリズミックな伴奏と東洋的なメロディーが特徴。穏やかな中間部を挟み、再び快活なテーマが戻ってくる。第2楽章「Rustique(素朴)」というタイトル通り、ゆったりとシンプルな旋律が繰り返される。第3楽章 冒頭のテーマに加え、1楽章2楽章の旋律が駆け巡るように登場し、勢いを保ったまま締めくくられる。

バルトーク作曲 ルーマニア民族舞曲

6曲の小曲からなる組曲で、それぞれルーマニア各地の民謡が題材となっている。技巧的であると同時に民族音楽の情緒が感じられる作品である。

1.棒踊り…戦いを模した踊りで、若い男女が激しく踊る。各節の終わりに杖で地をうつリズムがついている。
2.腰帯踊り…トロンタール県に伝わる舞踏。
3.足踏み踊り…増二度が特徴的な旋律である。
4.ホーンパイプ踊り…3拍子のトランシルヴァニア地方のゆったりした舞踏曲
5.ルーマニアのポルカ…ポルカは本来ボヘミア地方の舞曲だが、この曲ではかなり情熱的で野性味豊かなものになっている。主部のメロディは複合リズムをもっている。
6.速い踊り…2種の舞曲がつながっている。後半はテンポ、リズム、ダイナミックスにおいても勢いを増し、華やかにしめくくる。

サン=サーンス作曲 動物の謝肉祭より「白鳥」

動物の謝肉祭は全14曲の小品からなる組曲で、全てに動物の名前がつけられている。13曲目の白鳥は、誰もが一度は聞いたことのある名曲であり、単独で演奏される機会も多い。メロディーが水辺を優雅に泳ぐ白鳥の姿、伴奏の分散和音が水面の動きを表しており、この2台ピアノ版では第1ピアノと第2ピアノで役割の受け渡しが何度も行われる。

 撮影日:令和2年12月26日

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