【ピアノのゆふべ】小笠原 恭子

【ピアノのゆふべ 小笠原恭子】

ピアニスト 小笠原恭子さんより

この度は演奏の機会を頂き、ありがとうございます。私は普段ピアノ愛好家としてピアノ演奏を行っています。コロナ禍で、ピアノ愛好家が交流を持つ機会が制限されてしまい、寂しく残念に思っていましたので、このような演奏の場がいただけて大変うれしく思います。ウイルス感染対策のため日々気を使い、暗くなりがちな心の中に明るさをもたらす音楽をお届けしたいと考え、今回はドビュッシーの月の曲、「月の光」と「そして月は廃寺
に降りる」の2曲を演奏します。ホールでのピアノの響きをピアノを愛する皆様と一緒に楽しむことができるようにこれからも精進したいと思います。

ピアニスト 小笠原恭子 プロフィール

5歳よりピアノを始めて、長野市で作曲家の竹内邦光氏に師事。全日本学生音楽コンクール長野県大会中学校の部で第1位。筑波大学ピアノ愛好会に設立時より参加し4年生まで定期演奏会に出演。その後約20年のブランクを経てピアノ演奏を再開し東御市在住の大森晶子先生に師事。2020年国際アマチュアピアノコンクールA部門入選。

演奏曲

ドビュッシー作曲 ベルガマスク組曲より「月の光」

月の光は1890-1905年に作曲されたベルガマスク組曲の第3曲でドビュッシーの曲の中でも最も有名な曲の一つなので、よく耳にされているのではないかと思います。フランスの詩人ヴェルレーヌの詩「月の光」に影響を受けて作られたといわれています。美しい旋律が昔から今に至るまで人気です。

ドビュッシー作曲 映像第2集より「そして月は廃寺に降りる」

第1曲を「葉末を渡る鐘の音」とする3曲から成るピアノ曲集『映像第2集(1907)の2曲目におかれた曲で、西欧の伝統的な厳格な様式から脱却し、ドビュッシーが、所謂”印象主義の音楽”の創始者として、それを結実させた作品です。楽譜は3段譜を用いて書かれ、全音音階など古典やロマン時代の音楽とは違った音組織を用いて、東洋的な旋律や変化していく特有な和音の響きが、美しい月を描写しています。

撮影日:令和3年3月14日

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