小諸高等学校 吹奏楽部

小諸高等学校 吹奏楽部

 吹奏楽部は現在1、2年生39名と顧問の高砂先生、小山先生、滝沢先生、依田先生、仁木先生で、常に良い音とは何か、そのために必要な良い活動とは何かを追求し、活気をもって活動しています。普通科、音楽科と関係なく、中学からの経験者や、運動部から初めて楽器を持ち入部した生徒まで、皆が高い意欲を持って集った仲間です。音楽は勿論ですが、私達吹奏楽部は、学校全体の様々な活動に貢献できるよう、日頃の生活面を大切に、人間としての総合的な成長を目指しています。
 2018 年度の冬には悲願の全国大会出場・そして全国大会金賞を達成することが出来ました。これからもお客様の為に素晴らしい音楽と感動を与えられるよう、日々努力をしていきます。

参加大会記録(令和元年度)

  • 吹奏楽コンクール東北信地区大会A編成の部 金賞受賞(第1位)
  • 吹奏楽コンクール長野県大会A編成の部 金賞受賞(第1位)長野県代表
  • 吹奏楽コンクール東海支部大会(静岡県A編成の部 金賞受賞(第5位)
  • 中部日本吹奏楽コンクール長野県大会 二年連続優勝の為、招待演奏
  • アンサンブルコンテスト東信地区大会 打楽器5重奏 金賞受賞
  • 金管8重奏A金賞受賞
  • 金管8重奏B金賞受賞
  • フルート5重奏 金賞受賞
  • アンサンブルコンテスト長野県大会 金管8重奏A金賞受賞 長野県代表
  • 金管8重奏B金賞受賞 長野県代表
  • 打楽器5重奏 金賞受賞
  • フルート5重奏 金賞受賞(本校史上初となる県大会出場全チーム金賞受賞)
  • アンサンブルコンテスト東海大会(岐阜県) 金管8重奏B金賞受賞
  • 金管8重奏A銀賞受賞
  • 中部日本個人コンテスト長野県大会 北嶋 葵 金賞受賞
  • 桑原ひより 金賞受賞 長野県代表
  • 中部日本重奏コンテスト長野県大会 木管5重奏 金賞受賞 長野県代表
  • クラリネット9重奏 金賞受賞 長野県代表
  • 全日本ジュニア管打コンクール予選会 坂本信幸 全国大会進出
  • 中野徳紀 全国大会進出
  • バリチューバ4重奏 全国大会進出

(小諸高等学校ホームページより)

小諸高等学校 吹奏楽部 演奏曲

管弦8重奏 長生淳作曲『忘れがたみの丘』

 スウェーデンにある森の墓地「スコーグスシュルコゴーデン」を題材に、生命の大切さ、失った過去、そして過去からみた現在への想い、そして命は有限であること、だからこそコロナ禍でも前を向いて生きていきたい、そんな熱い思いが感じられる素晴らしい作品です。長生先生、ミュゼダール吹奏楽団さまの許諾を頂き演奏させていただきましたことに感謝申し上げます。
 個性が強く意思が溢れるこの8人に、この曲を通して、今こうして他人と音楽を共に奏でることの意味や、果たすべき責任の難しさ、それを超えた先に、次元の広い音楽が出来る喜びを全身で感じてほしいと選曲をしました。2カ月この曲と向き合い、音楽の探求には終わりがないこと、目の前の音楽に問題意識をもって探究していく素晴らしさやドラマを8人は確証してくれました。このメンバーでこの曲に挑めたことを心から誇りに思っています。

管打8重奏 プレトリウス作曲 高砂佑介編曲『テレプシコーレ舞曲集より』

 古代ルネサンス、バロック時代の当時の時代背景、音楽の立ち位置を理解し、より良い音で室内楽を奏でよう、と心優しい8人のメンバーで古典的な作品に取り組みました。各楽器のサウンドをどうしたら一番素敵な響きでお届けできるか、また当時大切にされていた拍子感、イントネーション、終止など、大切なことを知り、自分たちなりにどこまでも極めようと、大変音楽に真摯に向き合った8人です。
 異なる8人の楽器ですが、互いに信頼し合うことの大切さを何度も学びました。本番、ブレスを共有し、曲頭最初に溢れるやわらかい音色は、私たちにとって格別です。楽器を超えたアンサンブルの難しさに苦しんだ時期もありましたが、それを超えた後、どのチームよりもあたたかい絆が溢れていたことが印象に残っています。これからも守るべき美しい音楽を、求めて行きたいと今でも全員が前を向いています。

金管8重奏 ゴールドマン作曲『あの虹の向こう~Beyond the Rainbow~』

 今年の金管は全員で2チームのみの編成となりましたが、メンバー全員がいつも明るく前向きに、どうしたらより良い部活動になるだろうと、大変意欲的に取り組んでいます。チーム発足時には、「今年はコロナ禍で大変だけれども、このメンバーから思い浮かぶことはまっすぐ純粋さとエネルギー。だからこの曲を通して、今年は少しでも多くの人に勇気や希望を届けよう。コンク―ルだけではなく、虹のかかるような息の流し方、空が晴れるようなフレーズやサウンドを創ろう。そのためにはやっぱり日ごろの活動を改めて大事にしよう。」と全員で話をしましたが、まさにこの演奏で実現してくれたことと思います。
 目の前を見れば困難もたくさんありますが、常に上と先を見続ける生徒たちの姿に私も毎日勇気づけられています。メンバーの一番の目標「私たちの演奏で、今の世の中に勇気と希望を届けること」…何か感じていただければ、明日への活力となればこれ以上ない喜びです。

トランペット5重奏 モラレス作曲『X1』

 かつてのアメリカの航空実験で、世界で初めて音速を突破した伝説の航空機「X1」をモチーフに作られた、疾走感とインパクト溢れる大変な難曲に「今年はチャレンジの年!」と取り組みました。練習は1人×5がどこまで何を創れるか、可能性をどこまでも追い求めようと、熱心に取り組みました。緻密なアンサンブルは日ごろの一人一人の努力の賜物です。これほどまでに一人一人の音から色々な演奏効果やサウンドを生み出すことが出来るのか、だからもっと納得のいくX1を創り上げようと、練習意欲に更に燃えています。
 先日の長野県大会では第1位金賞をいただき長野県代表として東海大会へ挑みます。可能性を諦めない素晴らしさ、やりがいを教えてくれたこの5人。明日はどんな音楽が生まれるのでしょうか。コロナ禍ですが、誰かと力を合わせてやり抜く素晴らしさを、演奏から存分に感じていただければと思います。

打楽器8重奏 セジョルネ作曲『8人の打楽器奏者のための「ソソバラ」』

 アフリカの民族音楽や、木琴の原始的な祖先バラフォンという楽器から生まれる音色をイメージし、そこに皮楽器の原始的なリズムが民族味を増し、作曲者セジョルネのフランス感薫る現代奏法をパロディで組み合わせた、多国籍感あふれる大変趣深い作品です。聴覚、視覚、様々な感性を刺激してくれる5分間となっています。本校で初となる打楽器8重奏へのチャレンジ。2人の2年生と6人の1年生。他の楽器からの初心者もいる中、チーム発足時の初心「チーム全員を大切にしよう」を貫徹し、成長を続けたチームです。
 冒頭のソロ回しや、リズムパターンを8人で組み合わせたユニゾン…一人一人の役割が欠けてはいけないこと、だからこそのやりがいを存分に感じ、毎日意欲的に練習に励みました。情熱あふれる音楽から、生命力やエネルギー、大自然を感じていただけましたら幸いです。

撮影日:令和3年1月16日