Presented by 株式会社協立商会
第65回ピアノのゆふべ 祈りをこめて 希望のエールを ピアノ 持地麻衣
この度はこのような演奏の機会を頂きありがとうございました。コロナの影響でなかなか生の演奏をお届けできない期間が続いておりましたが、ピアノのゆふべに出演させて頂きお客様と同じ空間を共有できたこと、そして映像収録を通してより多くの方に演奏をお届けできることは大変嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。足をお運び下さったお客様、温かくコンサートの開催と収録を行って頂いたJs文化フォーラムの皆様、サンテラスホールの皆様、お力添え頂きました関係者の皆様には心より御礼申し上げます音楽を通して希望や安らぎ、勇気や活力を少しでもお伝えできたら幸いです。
今回はショパンの作品から2曲を選曲致しました。ノクターン第2番はほっと心が安らぐような作品で、革命のエチュードはとてもエネルギッシュな作品で対照的な2曲になっておりますのでお楽しみ頂けたら嬉しいです。
ピアノ 持地麻衣 プロフィール
桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻を卒業。大学卒業後、ウィーンに留学。
大学在学中にウィーン国立音楽大学ウィーンナームジークセミナーにてマスタークラス修了。ディプロマ取得。
第3回全日本マスターズ・ピアノコンクールにて審査員賞を受賞、第47回東京国際芸術協会新人オーディションに入賞、同新人演奏会に出演。ウィーンではソロ、室内楽、伴奏でコンサートに出演。
これまでにピアノを梅村祐子、川島伸達、中井恒仁、マーティン・ヒューズ、ヤン・ゴットリーブ・イラチェックの各氏に、室内楽を鷹羽弘晃、斎木隆の各氏に師事。
現在は後進の指導に当たりながら演奏活動にも取り組んでいる。
演奏曲
ショパン ノクターン第2番 作品9-2
この曲はショパンの作品の中でも有名で人気の高い作品です。ショパンはこの曲のメロディーの一部を好きな女性への手紙に添えたとも言われていて、ゆったりとした甘いメロディーでとてもロマンティックな作品です。
ショパン 練習曲「革命」 作品10-12
この曲はショパンが旅の途中で、祖国のワルシャワが支配されていたロシア軍に対して反乱を起こして失敗し、再び支配されてしまったという知らせを受け、そのやりきれない怒りや悲しみ、絶望が込められたと言われています。衝撃的な和音や滝のように激しく流れ落ちる音、波のようにうねる音からは祖国のために何もできない自分への苛立ち、よりどころのない切迫した気持ちが伝わってきます。またそれだけではなく、祖国に残してきた家族を思いむせび泣くようなところや強い決意のようなものが表れているところもあり、祖国を思う熱い気持ちが込められた作品だと思います。
令和3年6月26日 撮影